丹沢完全縦走2025

2日目朝。厚く垂れこめていた雲が一瞬切れて、富士山が見えた!

山行情報

日時:2025/06/13 ~ 2025/06/14 天候:曇り時々晴れ/曇り後雨
ランク:B-D-11:40 参加:3名
山行担当:CL3847 SL3740
記録担当:文責:3785 写真:3740, 3785, 3847

コースタイム

1日目
三国峠7:51…8:03三国山…8:15三国峠…9:25高指山…10:30石保土山…12:00菰釣避難小屋12:20…13:30大界木山…15:38加入道山…16:45大室山…17:47犬越路避難小屋(泊) 歩行時間:9時間6分/休憩時間:50分/合計:9時間56分
2日目
泊地4:53…6:35檜洞丸…6:40青ヶ岳山荘6:50…8:04臼ヶ岳…9:13蛭ヶ岳9:23…10:40丹沢山10:50…11:40塔ノ岳12:10…13:55三ノ塔14:05…14:20二ノ塔…15:25ヤビツ峠15:35…16:29大山…17:34大山阿夫利神社…18:20大山ケーブルバス停 歩行時間:11時間52分/休憩時間:1時間35分/合計:13時間27分

コースマップ

記録日:2025/06/13~2025/06/14

山行記

はじめに

丹沢完全縦走、タイトルを見て面白そうな山行だと感じた。当初計画中で見た時は2泊3日だったが、山行案内ではコースは変わらず1泊2日になった。歩行距離53㎞の行程を、月例Cのスピードで歩き、2日で踏破だ。CL・SLが健脚なので心配はあったが、参加することにした。体調不良になった人がいて、CL・ SLを含めて3名のみの山行となった。直前にいただいた登山計画では、月例C+αで、コースタイムの65%で歩くことになった。

2日目の途中まで補給はできないので、水は最低3l、食事、コッヘル・ガスやツエルト(ストックを含む)は各自。ハードルは段々高くなるが、水を含めて無補給でトライしようと装備を考えた。今年のGWは丹沢縦・サーキット・横と3つの山行に参加したが、それよりかなりレベルアップした山行になりそうだ。



1日目

谷峨駅からタクシーで、山梨・神奈川・静岡の県境に近い三国峠に移動。甲相国境尾根は、逆走の菰釣避難小屋泊で歩いたことがあったが、小刻みのアップダウンが続き、リュックの重量が圧し掛かる。菰釣山からの富士山と山中湖の眺望を期待していたが、真っ白で何も見えない。雨に降られないだけマシかと諦める。

初日に会ったのは、菰釣山で鹿除け柵の工事の人だけだった。初日最後の難関・大室山の前でエナジージェルを摂取。ずっと先頭を歩かせてもらい、何とかほぼ予定の時間に泊地の犬越路避難小屋に着いた。リュックをおろすと皆、何度もあ〜と魂が抜ける声を出した。念入りにストレッチをした後、着替えて寝床と夕食の準備。

CLとSLはシュラフを省略して、ダウンの上下のみで軽量化の参考になった。でも、アルコールは省略しないのがみろく流。各自、食事とアルコールをチャージして就寝。シュラフに潜り込むと瞬時に眠りについた。



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2日目

夜中に屋根を叩く雨音で何度か目を覚ます。4時前起床で朝食を済ますと、雨はあがっていた。2日目はCLが先頭を歩く。一つ目の課題、檜洞丸の登りが待っている。木道や岩は濡れていて、道はぬかるんでいる。二つ目の課題は蛭ヶ岳。何度か登っていてキツさはわかっているが、目の前に蛭ヶ岳は見えているのに檜洞丸からまだ下るのかとうんざりする。

蛭ヶ岳の登り口で2つ目のエナジージェルを投入。尊仏山荘で昼食の計画だったが、無補給を課したので小雨の中、ガスを点けてカップラーメンを補給。表尾根の下りで、山行が中止になったので来たというA氏に会う。雨でも練習を欠かさないことに敬服する。三ノ塔から岳ノ台経由でヤビツ峠に行く予定だったが、雨で時間が押し、バスの時間がタイトなので、そのまま表尾根を下りることになった。

登山道を出て、登りの道路を歩いていると、追い抜きざまに停車する車があった。やはり雨なのに、個人山行でバリルートを歩いていたI氏たちであった。これから大山に登るのかと驚かれた。最後の課題、ヤビツ峠から大山を前にエナジージェルを補給。バスの時間を気にして、健脚のCLがさらにスピードアップする。きつい登りを無我夢中で背後に着く。25丁目にリュックをデポし、山頂で神社を拝んだ。デポしたリュックにスマホを置いてきてしまったので、ヤマレコのログを取り損ねてしまった。

下社まで下りてきた。僅かな期待を持っていた大山ケーブルは終わっていて、雨の中を予定どおり男坂をケーブルバス停まで歩く。バス停に着くとバスが待っていて、着替えてバスに乗る。長く、標高差も大きい厳しいルートを速く歩く山行であったが、ゴールでの達成感は格別だった。

下山後の反省会では、ビールを飲む気力すら無かった。CLは岳ノ台を省略したのが残念そうだった。来年リベンジ?また挑戦したくなる山行であった。

【CL追記】

2009年に発刊された「おもいでの山行」に、「東海自然歩道完歩」「日本横断夢の縦走」など会の大先輩方が行った凄い山行が掲載されていた。その中の一つに目がとまる。会創立10周年記念事業として始められた「丹沢完全縦走」。三国峠から大室山、蛭ヶ岳を経由して大山まで歩くもの。縦走隊とサポート隊の連携で行う、会員相互の人間関係を深める活動とし実施された。

当初、2泊3日で計画。だが「健脚なら、1泊で踏破できる」という一文が私のチャレンジ魂に火をつけた。頼れる健脚のKさんにSLをお願いして実現した。2日目午後から雨という生憎の天候で岳ノ台をスルー。丹沢完全縦走を完全にはトレースできなかったが、大山阿夫利神社の神様からの祝福?の雨の中を無事ゴール。1泊で踏破する目標は達成でき、感無量。一緒に歩いたSLのKさん、唯一の参加者Wさんに感謝したい。



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