白馬岳主稜(雪山)

月あかりで明るい。星空もきれい

山行情報

日時:2025/04/11 ~ 2025/04/13 天候:曇り/晴れ/雨
ランク:D-D-10:00  参加:8名
山行担当:CL3632 SL3256
記録担当:文責:3537 写真:3632, 3256, 3418, 3597, 3626, 3730

コースタイム

1日目
相模大野駅≡11:00二股貯水池駐車場11:30…13:40猿倉荘近辺…15:00白馬尻テン場(泊)
2日目
泊地04:45…07:15 2,237ピーク…08:20 2,492ピーク…10:20山頂直下核心手前10:45…10:55白馬山頂11:05…11:15白馬山荘11:55…12:05白馬頂上宿舎…13:55白馬尻テン場(泊)
3日目
泊地06:00…06:45猿倉荘近辺…08:00二股貯水池駐車場≡相模大野駅
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コースマップ

記録日:

山行記

1日目

3年前の5月、大雪渓を登りながら、なんとなく白馬岳主稜の取り付きはどこだろう、いつかは行ってみたい、と思いながら歩いていた。それが今回、会山行として出されているではないか。直ぐに申し込んだが、これは私が行って良い山行か、実力不足ではないだろうか思い悩む。それなりに研鑽を重ねてきたつもりではあったが、不安でもあった。メンバーが決まってからは天気が気になり、毎日お天気に恵まれますようにと祈るばかり。

1日目の朝、集合場所の相模大野駅を出発。冬の間は二股ゲートが閉まっていて猿倉まで入れず、林道(舗装路)をひたすら歩く。途中までは除雪されていて、昼休憩中の除雪車輌の先は雪道。地味に長い登りで汗をかく。猿倉まで遠い。白馬尻周辺の、雪崩の心配がない所でテント設営。その後はリーダーがささっと雪を掘ってテーブルと座席を作ってくれ、しばし皆で歓談。日が落ちると途端に冷え込み、それぞれのテントへ。明日に備える。



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2日目

3時起床。テントの外で足音や話し声が聞こえる。日帰りの人達が、二股から上がってきたのだろう。朝食を済ませ、外で身支度を整えていると、今から登る8峰に向けヘッデンが光っている。今日は気温が上がる、雪が弛まないうちに登りたい。

デブリを避け、ゆるい斜面を狙っていくが、急登につぐ急登。アイゼンを決め、ピッケルをさし、確実な三点支持または4足歩行で高度を上げていく。危ういトラバースやクラックを乗り越えた後の垂壁、確実なアイゼンワーク、ピッケルワークが要求される。

今日はトレースのお陰で、少しは体力温存できたが、急登につぐ急登、しびれました。8峰を登ってしまえば、あとは快適な雪稜ルート、と一部の本には書かれていたが、それは若い体力のある人のことで、私達には厳しい。白馬岳にしては風が穏やかだったが、時折の突風に身体を持っていかれそうになる。どこも切れ落ちているので、油断はできない。

登って登って、やっと先が見えた。山頂直下の雪壁に取り付いているパーティーが見えた。足並み揃い、ステップを切って登っていく。雪の状態も悪くない、メンバーの登攀も安定していることから、ロープは出さず、数パーティーを待ち登る。皆慎重に山頂へ、そしてハイタッチ。充実していた。足並み揃った強強メンバーとトレースに感謝。天候にも恵まれた。

帰りは童心に返って、大雪渓を尻セードで下りる。斜度がきつい所はよく滑るが、雪が緩んであまり進まない。歩くと潜るし、暑いしで、テン場まで下るのにヘロヘロになった。テン場では、美味しいお酒を飲んで、明日の下山に備える。明日は6時から雨予報。



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3日目

テントが雨で濡れないよう、早めの片付け。6時には出発。途中、予報通り雨が降ってきた。雪解けが進んじゃうね。林道の除雪はだいぶ進んでいた。ゴールデンウィークには開通予定だもの、ご苦労様。ゲート先の駐車場には私達の車だけだった。冷えた身体を温泉で温め、帰路につく。

【CL追記】

積雪期バリエーションとして人気のルートです。登頂日は天気も良く、白馬岳頂上に立った時はとても充実した気持ちでした。ゴールデンウィークに猿倉荘まで車が入れるようになると混雑するため、林道除雪前の時期を狙って登ってきました。



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