長浜公園野鳥観察園(野鳥観察)

船溜まり公園での探鳥

山行情報

日時:2025/05/20 天候:晴れ
ランク:S-S-3:00 参加:13名
山行担当:CL3483 SL3080, 3409
記録担当:文責:4164 写真:4145

コースタイム

幸浦駅改札口9:50…10:20長浜公園観察園10:35…10:40観察小屋A10:55…11:00観察小屋B11:15…11:20観察小屋C11:40…11:45中央広場(ランチ)12:15…12:20観察小屋D12:30…13:00船溜まり公園13:30…13:35富岡八幡宮13:40…14:10京急富岡駅

山行記

まだ5月だと言うのに、横浜の最高気温は30度の予報。今年初めての夏日、しかも強風。「今日の野鳥観察はどうなることやら…」と心配な気持ちのまま横浜シーサイドラインの幸浦駅に集合。13名で本日の目的地である長浜公園へ。みんな帽子を手で押さえながら、首には双眼鏡をぶら下げゆっくり歩いたが、道中は風で揺れる木々の音で野鳥の声がかき消され、まったく鳥の姿は見えず。けれど参加者のお一人に植物博士がいらして、道すがらさまざまな植物についてレクチャーしてくださり「これは美味しいから!!」と木の実をみんなに食べさせ、「あら美味しい♪」「いや私のはすっぱいぞ(笑)!」など和気あいあいとした雰囲気で目的地の長浜公園に到着。

「この長浜公園はかつての海岸線であり、この一帯が昭和40年代後半に埋め立て開始された際に、公園用地として計画的に確保され、海水が流れ込む汽水池をグルっと囲むように観察小屋が4カ所整備されました。主に水辺に集まる野鳥を観察することができます」とCLからの説明を聞き、準備運動をしてからさぁ、ひとつ目の観察小屋へ。

大きなアオサギが2匹、肉眼でもしっかり見えるほど大きい。お次はキアシシギ。保護色でじっくり探さないと見つからないけれど、あまりの可愛さに女性陣はメロメロ。そのまま双眼鏡を夢中で覗いていると、レンズの先に何やら白と黒の縞々模様のフワフワとした物体が…。「えええーっ!!アライグマじゃない(笑)???」。みんなびっくり。どうやらこの汽水池には外来種のアライグマが生息しているらしく、公園側も把握しているとのこと。あんなにまじまじとアライグマを見たのは初めての経験でした。

その後の観察小屋では、カワウの大群・カルガモ・コチドリなどを観察。大きく羽を広げているカワウがいると「あれは“ウの羽干し”といって、羽を乾かしているんだ。カモ類は身体が油で覆われているから、羽が濡れることがなく浮力もあり、水面にプカリと浮かんでいるけれど、ウは水中に長く潜って狩りをするからね。体表に油が少ないんだよね。だから、羽を乾かさないとビショビショのままになってしまうんだよ」と。また、別のカワウ2匹がなにやら口で棒の渡しあいをしていると、「求愛行動でねー」と。なるほど。

こうして知識のある方々と一緒に野鳥観察をするのは、図鑑を手に一人で回るより数倍知識が身につくし、何より楽しい。歩く野鳥図鑑が横にいるなんて、最高!そんなこんなでこの日は18種類の野鳥を観察し、最後は富岡八幡宮に立ち寄り、ご挨拶をして山行を終了しました。

いつも企画してくださるCL・SLの皆様に感謝いたします。今年1月に入会したものの、膝の手術の影響で山登りを我慢している私にとって、野鳥観察山行は月に一度のお楽しみになっています。頑張って山頂をめざす山行ではないけれど、登山靴を履いて歩くことを諦めたくないし、私たちの頭上で自由に飛び回り生活している美しい鳥たちの姿を垣間見ることで、自然の豊かさを感じることができますし、何よりも忙しい日々の癒しになっています。

平地をゆっくり歩いてくれますし、もし今は山歩きを諦めている方がいらしたら、一緒に野鳥観察に行きませんか?

【CL追記】

 「横浜で初めての人工干潟を持つ汽水池」で、手近に位置することから、初めて「野鳥観察山行」を実施した。コチドリほか18種類を観察でき、施設も整備されていることから、今後も利用していきたい。なお、冬場が渡りのカモ類が増えるので、さらに充実すると思われる。



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