鷹ノ巣岩北稜
山行情報
日時:2025/04/09 天候:晴れランク:D-C-7:30 参加:4名
山行担当:CL3847 SL3722
記録担当:文責:3847 写真:3847, 3722, 3740, 3762
コースタイム
三段ノ滝駐車場7:38…7:47鷹ノ巣岩北稜取り付き…8:31 P1 8:40…8:49 P2 8:53…10:09 P3 10:20…11:30鷹ノ巣岩11:45…12:40居合沢への分岐(下降点)…12:50居合沢12:55…13:38三段ノ滝…14:03三段ノ滝駐車場 歩行時間:5時間35分/休憩時間:50分/合計時間:6時間25分
コースマップ
記録日:2025/04/09山行記
西上州の碧岩・大岩の近くにある鷹ノ巣岩北稜の下見山行を実施。三段ノ滝駐車場から居合沢を渡り、熊倉川沿いに数分進む。鷹ノ巣岩北稜の取り付きに特段の目印等はない。ルートを見定めて、落葉・土・岩が混ざった急斜面に取り付く。
ズルズル崩れる斜面を四駆状態で這い登っていく。バイル的なものがほしくなり、ハーネスにあった沢用のドライバーを使う。しばらく登ると雑木帯に。さらに直登していくと15m程の岩壁に突き当たる。右上に伸びているルンゼに沿って登る。ルンゼ内には泥が堆積し、足・手掛りがない。ルンゼを過ぎると再び岩壁となり、そこを登りきるとP1に。鮮やかなアカヤシオが迎えてくれる。前方にP2、P3、そして鷹ノ巣岩。左手には碧岩の岩峰が聳え立つ。
尾根を進んでいくと、再び傾斜70度ほどの岩壁に。中段辺りではクライミング力が試される箇所もあり、そこをクリアしてさらに登っていくと、見晴らしの良いP2に到着。背後には、前日登った四ツ又山、鹿岳が。P2から少し下ると約15mの懸垂下降地点に。松の木に残置された古い支点が。ロープが岩のエッジと交差するため、新たに支点設置。懸垂下降では一瞬、空中懸垂状態になる。
着地点から少しクライムダウンして尾根を進むと、再び傾斜のきつい薮岩の登りが現れる。振り返ると、懸垂下降ポイントが見える。P3に到着すると、灌木の細尾根に連なったラスボスの鷹ノ巣岩が眼前に!まさに垂直の岩壁。P3からの眺望を楽しみながらしばし休憩し、ラスボスアタックに備える。
左右に切れ落ちた尾根をアップダウンしながら進むと、岩壁に突き当たる。どこをどう登るか?壁を見上げ一瞬立ち止まる。ここはルーファイが重要だ。苔が付いた岩は脆い。足場と手掛かりになりそうな立木を確認しながら慎重に登り、鷹ノ巣岩の頂に。文字が消えた古い道標板がある開けた岩場の頂で、みんなでハイタッチ!
頂上より南側へ下ったコル部から沢へ下降するため尾根を進むも、GPS確認を怠り見逃してしまう!地形図から居合沢との距離が近い、少し先の比較的傾斜の緩い箇所を下降点と決め、進むことに。しばらくすると、ちょっとしたコブ状の登りが現れる。登りきると15mほどの崖に!
クライムダウンできそうなルートを探す。脆く浮石も多い斜面を、立木を掴みながら慎重に下る。途中、繋いだスリングをお助けロープ代わりにして下る。図らずも、ここが本日の核心であった。変更した居合沢へのルートは比較的下りやすく、ほどなく居合沢に到着。ここから沢沿いに下り、一般道に合流。三段ノ滝を経由して、三段ノ滝駐車場に無事下山。
懸垂下降は1回のみであったが、岩壁の登り下りではお助けスリングを数回利用。懸垂下降、ルーファイに加え一部クライミング力が求められる、プチバリ感満載の山行であった。
写真をクリックするとスライドショーになります。
- P1に向け急斜面を這い登る
- 15mの岩壁に突き当たる
- 岩壁のルンゼを攀じ登る
- P1。アカヤシオがきれい!
- P1から見るP2、P3。そして鷹ノ巣岩
- 眺望の良いP2へ登る
- P2からの眺望。鹿岳が見える
- P2からの懸垂下降
- 一瞬、空中懸垂状態に!
- P3にて。背後はラスボスの鷹ノ巣岩
- 鷹ノ巣岩への急斜面にアタック!
- 鷹ノ巣岩のピーク1,020m
- 尾根から急斜面を居合沢へ下る
- 居合沢を下る
- 三段ノ滝へ続く一般道に合流