三ツ峠でマルチピッチ

登攀開始前、富士山をバックに

山行情報

日時:2025/04/19 ~ 2025/04/20 天候:晴れ/曇り
ランク:D-C-1:10 参加:11名
山行担当:CL3653 SL3730, 3705, 3586
記録担当:文責:3284, 3653 写真:3595, 3586, 3653, 3284

コースタイム

1日目
海老名駅6:30≡9:30三ツ峠登山口…10:30岩場16:00…16:10四季楽園(泊) 歩行時間:1時間00分 クライミング時間:5時間30分
2日目
泊地7;20…7:30岩場15:00…15:50三ツ峠登山口≡19:00相模大野駅 歩行時間:0時間50分 クライミング時間:7時間30分
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山行記

1日目

三ツ峠山の山頂直下、南面に切れ落ちる屏風岩に登る当山行は、みろくのMRT講習会終了後のフォローアップ山行である。

曇天のなか、三ツ峠登山口に9時半に到着。重い荷物を担いで岩場に向かう。10時50分にリーダー4人、参加者7人、3人パーティーが3体制、2人パーティーが1体制で登攀開始。

事前に登るルートを決めたが、途中で他パーティーとバッティングしたのでルートを変更。結果的にわが班は、一般ルート右→第一バンドトラバース→No.10.5クラック→トラバース→No.16クラック→No.18クラックで天狗の踊り場に出る。しかし、曇り空で天狗の踊り場での富士山の展望はなく、明日に期待。難しいルートはイケイケYさん、易しめを私Kが登った。私のレベルに合わせてくれた班長Tさんの配慮に感謝。

天狗の踊り場では、先に懸垂下降した班のロープが岩に挟まって、無線で助けを求めてきた。助け合えるところも会山行のいいところだと思った。天狗の踊り場から懸垂下降を2本繋いで、集合時間の15時を多少まわったころに登山道に着いた。以外と時間がかかってしまい、時間があったら権兵衛チムニーにも行きたいと言っていたが、無理だった。他の班はもっと遅れ、結局岩場を離れたのは16時近くになった。

宿泊は四季楽園。夕食は川魚と刺身、山頂とは思えないメニューである。夕食後は例のごとく反省会、今日登ったルートについて情報交換して、大いに盛り上がった。MRT講習会修了後8年目にして初参加、時間はかかったが余裕をもって十分に楽しめた。(文責:3284)



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2日目

美味しい朝食をたっぷり食べて、早朝から岩場へ。MRT卒業直後の私たちのチームは、ロープワークを練習しながら登ったので、昨日は簡単なルートを繋いでマルチピッチ1本で終了。今日はマルチピッチ2本、少しは難しいルートを登りたい!と意気込んで臨む。

最初は人気の中央カンテ。3ピッチ目のクラックをリードで登っていく。リーダーから借りたカムをさしてみたが、難しくてうまくいかない。カムを入れている間に、腕がパンプ。先行チームが残したカムにロープをかけて、何とか3ピッチ目を終了。最後のピッチをフォローで登り終えると、目前に富士山が綺麗に見えて充実感に満たされる。ただただ必死で大変だったマルチピッチの楽しさが、少し分かった気がした。

登り終わってホッとしたのも束の間、すぐに懸垂下降へ。無事に地上に下り立ったら、すぐに2本目の右フェイスへ向かう。今度は2ピッチ目をリードで登るが、広めのクラックを登る方法が見つからず右往左往。手足を岩に押し付けて、何とか登る。しかし、1回で登れなかったのが悔しくて盛大なため息をつく。

三ツ峠は、マルチピッチを良く学べる岩場だそう。ロープが屈曲しない、かつフォローが安全に登れるようなアルパインヌンチャクの掛け方、絡まない上手なロープのさばき方、懸垂ポイントの見極め、そもそものクライミング力…。いずれも実力不足で、全然うまくできない。帰りの車の中で、「はぁ…もっと練習しなきゃな〜」と反省していたら、「ため息つきすぎ」と笑われた。(文責:3653)

【CL追記】

1週間前は雨予報。日帰りにしようか、泊まりで雨予報の2日目は山梨名物ほうとうを食して帰宅しようか悩みましたが、直前に天気が好転。無事に実施の運びとなりました。まずはトラブルなく山行が終了したことに、心強いSLの皆様、安全第一で登攀して下さった参加者の皆様に感謝です。

我がパーティーはMRT卒業直後の2人。1日目の登攀開始直後にロープが絡まり、前途多難な様相がありました。しかし、ピッチを切るたびに登攀・ロープワークともに安定感が増し、2日目には安心して任せられるまでに成長。また、他パーティーも個々に課題を持って登攀し、2日間を通じて皆の充実感溢れる表情が見られ、個々の成長を感じられる山行になりました。MRT卒業後のフォローアップ山行として、また、夏の本チャンに向けて、岩場の難易度・実施時期と、とても適切であり、今後も継続したい山行です。



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