白山縦走南行(ロングトレイル)

いよいよ白山が近づいてきた!中央のヒルバオ雪渓を登っていく

山行情報

日時:2025/07/18 ~ 2025/07/20 天候:曇りのち晴れ/晴れ/晴れ
ランク:C-C-9:00 参加:5名
山行担当:CL3950 SL3847
記録担当:文責:3847 写真:3418, 3847, 3950

コースタイム

1日目
白川郷6:48=7:26三方岩岳登山口7:36…8:13三方岩岳加賀岩山頂…8:31三方岩岳山頂……9:37野谷荘司山…10:23もうせん平…11:12美濃原山…11:39妙法山…13:40シンノ谷…15:22ゴマ平避難小屋(泊) 歩行時間:6時間56分 / 休憩時間:50分/合計:7時間46分
2日目
泊地4:56…5:26ゴマ峠…6:03三俣峠…8:34北弥陀ヶ原…9:42お花松原…11:40大汝分岐…12:01大汝峰…13:35御前峰13:45…14:13白山室堂…15:05トンビ岩…15:52南竜山荘16:08…16:15南竜ヶ馬場ケビン(泊) 歩行時間:9時間47分/休憩時間:1時間32分/合計:11時間19分
3日目
泊地6:00…7:00油坂ノ頭…7:21天地…8:48チブリ尾根分岐…9:06別山9:15…9:38御舎利山…10:48チブリ尾根避難小屋10:58…12:00白山展望所…13:40猿壁登山口…14:02市ノ瀬BS15:30-17:05松任駅 歩行時間:7時間26分/休憩時間:36分/合計:8時間02分
※=貸し切りタクシー移動、-公共乗物移動

コースマップ

記録日:2025/07/18~2025/07/20

山行記

山行前日

富山駅前から濃飛バスで1時間20分、白川郷に到着。バスセンターには大勢のインバウンドの旅行者。ザックを背負っている我々がアウェイ状態。小雨の中、宿泊先のゲストハウスKEIに向かう。途中、唯一のコンビニに立ち寄り、夕食、ビールほかを調達。KEIは共用キッチン、電子レンジ等が備わり、宿泊代は4,200円/人とリーズナブル。

早速、テーブルを囲みビール等を飲みながらの山談義に花を咲かせる。夕方近くになると、外国人の宿泊者が次々到着。明日からの縦走に備えて、夕食・シャワー等を済ませ、早めに就寝する。



1日目(白川郷~ゴマ平避難小屋)

予約していたジャンボタクシーで白山白川郷ホワイトロードを経由し、登山口がある三方岩岳駐車場へ。麓からのルートだと、三方岩岳まで1,000mほど標高を上げる必要があるが、ここからだと2時間以上の時短が可能。代償が高いタクシー代だが、ここは大人の対応が正解だ。

歩き始めてすぐにササユリ、キンコウカの花。CLの狙い通りの、花山行への期待が高まる。40分ほどで三方岩岳に。天気は上々。明日めざす白山も遠くに見える。山頂から稜線を歩いていると、突然、前方10mに黒い動物。お互いビックリの出合い頭での熊との遭遇!そういえば、熊の糞らしきものがあったのを思い出す。しばらく停滞後、皆で笛を吹きながら足早に通り過ぎる。

野谷荘司山に近づくと風が少し出てくるが、蒸し暑さが解消されちょうど良い。美濃原山手前の“もうせん平”湿原には、モウセンゴケのほか、バイケイソウやニッコウキスゲの群生。みんな写真撮影に大忙し。美濃原山から下って妙法山への登り返しになると、身体を支えるのがやっとの爆風状態に。遮るものがない稜線では歩くのもままならない!これほどの強風の中の山行は初。でも、なぜか楽しい。時々しゃがみこんで態勢を整えながら登り、想定外の体力を消耗する。

念仏尾根を進み、シンノ谷へ向け高度を落として行くと、水量の多い渓流に突き当たる。“渡渉できるかなぁ?”と思ったが、古い鉄橋が架かっていた。

渓流を越えて進むと、登山道の様相が徐々に変化。ついには背丈を超える笹竹の薮となり、踏み跡も全く見えない。GPSを確認しながらのヤブ漕ぎが続く。ようやくヤブ漕ぎが終わると、次は急登だ。登り切ってしばらくすると、いくつかの沢が現れ、さらに下っていくとようやくゴマ平避難小屋に到着。

貸切かと思っていたが、別ルートからの先客が2名。登山道の草刈りにやってきた温泉宿のご主人と、マイ登山道の開拓など多彩な活動をしているソロ登山者。ヒルの生態など興味深いお話も聞けた。

今日は、熊に加えてヘビとの遭遇も5回、爆風の尾根歩きに加えて背丈を超えるヤブ漕ぎというバラエティに富んだ、おなか一杯の1日だった。



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2日目(ゴマ平避難小屋~白山~南竜ヶ馬場ケビン)

ゴマ平避難小屋を4時56分に出発。すぐに急登となり、ジグザグに尾根まで標高差200mを登っていく。尾根に出ると、真っ青な空が広がっている。今日は最高の天気!ここから三俣峠、うぐいす平と尾根に沿って、微かな踏み跡らしきところを探し、朝露に濡れた草木を掻き分けながら歩く。草ぼうぼうで、足元が見えない中での歩きに神経を使うも、クロユリ、ハクサンコザクラ、ハクサンフウロなどの花に癒される。

地獄覗では、荒々しい地獄尾根の絶景に圧倒される。北弥陀ヶ原を過ぎ中宮道の2,349mのピークから、お花松原へ下る。今年は雪が多かったせいか、まだ花はあまり咲いておらず。次はヒルバオ雪渓だ!

序盤は緩い傾斜なのでツボ足で、上部になるにつれ傾斜が強くなりチェーンスパを装着。GPSでコースを確認しながら雪渓を登って行く。夏道の取り付きを示す赤いテープが見え、ホットする。ここからはハイマツに覆われた急登の尾根を登っていく。遮るものがなく、とにかく暑い!

汗だらだらで登っていくと、唐突に白山の大汝峰と剣ヶ峰の間に出た!翠が池も見える。大汝峰分岐へ行くと、チングルマの大群生が我々を待っていた。さっそくザックをデポし、まずは大汝峰に。山頂からは歩いてきたルートも見える。随分歩いてきたなぁ~! 剣ヶ峰と御前峰の雄姿も見える。最高峰の御前峰からは、明日登る予定の別山、眼下には白山室堂も見え、大勢の登山者が登ってきている。南竜山荘も小さく見える。雲ひとつない360度の眺望だ! 

白山室堂には、土曜日ということもあり大勢の登山者。暑い中を歩いてきたので、とにかく冷たい飲み物がほしく、コーラをゲット。室堂からはトンビ岩コースで南竜山荘に行くことに。途中、3ヶ所の雪渓があったが、暑さの影響で腐った雪の状態の中を慎重に下る。

南竜山荘で宿泊受付し、飲み物をゲットして、南竜ヶ馬場ケビンへ向かう。ケビンの周りにはぎっしりテント!ケビンにはマット、毛布、まくらが常備されており、5名まで宿泊可。すぐ近くに綺麗な水洗トイレもある。それで1棟14,000円、ありがた~い!さっそく冷たいビールを飲みながらの懇親会スタート。最近、この時間が一番楽しい。こんなことでいいのだろうか?翌朝は6時スタートと決め、快適なケビンで就寝する。



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3日目(南竜ヶ馬場ケビン~別山~猿壁登山口~一ノ瀬BS~松任駅)

今日のミッションは、市ノ瀬バス停に15時までに到着すること。予定通り6時に南竜ヶ馬場ケビンをスタート。今日も最高の天気。赤谷渡渉点から別山に登っていく。油坂ノ頭から10分ほどすると、鏡のような水面の小さな池が。天地と呼ばれる所で写真スポットだ! 

別山までは、開けた稜線上の登山道が延々続く。絶景を堪能しながら気持ち良く歩くところであるが、今日はそうはいかない。真夏のような陽ざしをガンガン浴び、とにかく暑い。御舎利山直下のチブリ尾根分岐にザックをデポ。10分ほどで別山山頂に到着。白山をバックにみんなで写真を撮る。ここから見る白山は雄大だ!あとはチブリ尾根を下っていくだけ。ゴールは見えたか…?

御舎利山から、急傾斜のチブリ尾根を下っていく。登るのは相当大変そうだ。下山途中、高校の登山部らしきパーティーとすれ違う。別山までをピストンするのだろう(さすがだ)。チブリ尾根避難小屋からは傾斜も緩くなるが、下山口の猿壁登山口はまだまだ遠い。途中から鬱蒼としたブナ林の中を歩く登山道になる。ぬかるんだ箇所や沢のような登山道もあり、気を抜けない。途中、水飲場に立ち寄り喉を潤す。そこから更に1時間以上歩き、14時02分、市ノ瀬BSに到着。

余裕を持ってミッションクリアだ。早々に松任駅までのバスチケットを購入。会山行もここで解散となる。BS前には入浴施設もあったが、すんでのところで営業終了。残念!休憩所で十分休んだ後、15時30分発のバスに乗り17時05分に松任駅に到着。ここも長かった~!  明日、個人山行で荒島岳を登るメンバーと一緒に福井へ向かう。

前泊を含め4日間、熊・ヘビとの遭遇、爆風の稜線歩き、大薮漕ぎ、雪渓歩き、山頂からの絶景、そして沢山の花、私の想像を超えた山行であった。企画していただいたCL、一緒に歩いたメンバーに感謝したい。また、夏山の楽しさと厳しさを改めて認識した山行ともなった。このコース、紅葉の時期に歩くのも良さそうだ!



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