浅間烏帽子火山群(浅間連峰)

草すべりから見る浅間山、Jバンド方面

山行情報

日時:2025/09/16 ~ 2025/09/17 天候:晴れ
ランク:B-B-6:00 参加:4名
山行担当:CL3847 SL3198
記録担当:文責:3847 写真:3198, 3847, 4036, 4142

コースタイム

1日目
烏帽子岳登山口11:18…12:04湯ノ丸山…12:16湯ノ丸山(北峰)…12:29湯ノ丸山12:40…13:24小烏帽子岳13:36…13:40烏帽子岳13:58…14:03小烏帽子岳…15:04湯ノ丸キャンプ場…15:14烏帽子岳登山口 歩行時間:3時間17分/休憩時間:39分/合計:3時間56分
2日目
高峰高原駐車場6:08…6:09黒斑コース登山口…6:23車坂山…7:15槍ヶ鞘…7:25トーミの頭7:35…7:48黒斑山…8:18蛇骨岳…8:38仙人岳…9:15Jバンド…9:41賽の河原…9:54湯の平口分岐…10:40トーミの頭10:55…11:41高峰高原駐車場 歩行時間:4時間33分/休憩時間:1時間/合計時間:5時間33分

コースマップ

記録日:2025/09/16

記録日:2025/09/17

山行記

1日目:湯ノ丸山~烏帽子岳

4泊5日のロングトレイルを計画していたが、想定以上の天候悪化となり、山行当日の朝、やむなく会山行を中止。代替山行をしなければと、あれこれ考える。参加者からの提案もあり、1泊2日のテント泊で浅間烏帽子火山群の山を歩く計画を立てた。

初日は、車移動を考慮し、4時間程度の山行となるよう、湯の丸高原の烏帽子岳登山口から湯ノ丸山~烏帽子岳を周回するコースとした。横浜駅東口に集合し、11時に湯の丸スキー場到着。テント泊用の装備を全て車にデポして、サブザックで烏帽子岳登山口をスタート。急なスキー場の斜面を登りきると、平坦なコンコン平(レンゲツツジの群生で有名)に。しばらく進んで行くと、またしても正面に湯ノ丸山への直登ルートが。強い陽ざしを背中に浴びながら登っていくと、山頂には想像もしていなかった大勢の登山者が(地元では人気の山なのか?)。小さな保育園の年中さんたちも!

湯ノ丸北峰のピークを踏んでから烏帽子岳に向かう。急な登山道を下り、大きく登り返して稜線に沿って歩くと小烏帽子岳。さらに、360度開けた気持ちの良い稜線を進んで行くと、烏帽子岳に到着。眼下に千曲川に沿って広がる上田市、千曲市などの街並みが望める。ここから見える湯ノ丸山は、その名の通り山頂が丸い。

下山は湯の丸キャンプ場を経由して烏帽子岳登山口へ。下山後、登山口近くのお店でソフトクリームをみんなでいただく。種類の多さがウリのようで、オーダーは番号で。宿泊地の天狗温泉キャンプ場では、テント設営後、さっそく温泉に浸かる。赤茶色の温泉にびっくり!その後は、ビールを飲みながらの反省会を楽しむ。いつもと違い、軽いザックで約4時間の歩き。登山というよりハイキングという感じ。こんな山行も、たまにはいい。



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2日目:黒斑山~Jバンド~草すべり~トーミの頭

浅間山の噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)。蛇骨岳、仙人岳、Jバンドを経て賽の河原、そして草すべりからトーミの頭に戻る周回ルートが歩行可能。車坂峠登山口から表コースで登って行く。トーミの頭に到着するも、浅間山はガスに覆われまったく見えない。だが、西の方は雲が切れて青空が広がってきている。

黒斑山へ向かう途中、湯の平への分岐を確認。ここから草すべりへ下っていけるが、今回は登りで利用することに。時折、ガスの切れ間から見える浅間山に一喜一憂しながら、外輪山の稜線を進んでいく。蛇骨岳を過ぎると、前方に茶褐色の岩肌を見せる仙人岳、鋸岳が見えてくる。仙人岳にたどり着くと登山道の様相が一変する。荒々しい岩稜、赤茶けた溶岩の砂礫など、まるで火星を思わせる風景が広がり、目の前にはようやく全景を現した浅間山がドーン!裾野には、薄緑色の草原のような湯の平が広がっている。

仙人岳を下っていくとJバンド(外輪山と浅間山を繋ぐ登山道部分)。名前の由来を調べたところ、浅間山から見た時、その形が「J」の形に似ているからとのこと。ほぼ垂直の岩壁の下に続いているガレ場を、落石や浮石に注意しながら慎重に下っていく。下から見るJバンドも圧巻だ!あ!? Jバンドの上に突起のような箇所が!? 鋸岳のピークを踏み忘れたのに気づく。

気を取り直して草すべり方面に急ぐ。通行禁止になっている前掛山への登山口(賽の河原分岐)から、10分ほどで湯の平口分岐に到着。ここから草すべりを経由してトーミの頭まで、標高差約300m登り返していく。正面に壁のような外輪山が迫ってくる。斜度も徐々にきつくなる。草原のような斜面を左右に折り返しながら、急激に高度を上げていく。今日、初めて汗をかく。振り返ると、なんとも言えない色の浅間山が! ガトーショコラほどではないが、不思議な色合いに感動。

トーミの頭に到着するころには再びガスが広がる。下山は中コースで。こまくさの湯で汗を洗い流した後、道の駅『雷電くるみの里』へ。昼食、買い物をすませ帰途につく。

急遽計画した山行ではあったが、蛇骨岳より先は初めて歩いたコースでもあり、変化に富んだ浅間山外輪山を楽しむことができた。季節がもう少し後なら、見事な紅葉を楽しめるコースではないだろうか。



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