村山古道~宝永山麓~御殿庭

今日の富士山。中間に雲が…

山行情報

日時:2025/09/22 天候:曇
ランク:B-C-7:00 参加:12名
山行担当:CL3119 SL3060
記録担当:文責:4195 写真:4121

コースタイム

富士山スカイライン・村山古道交差9:00…10:02横渡…11:10宝永山遊歩道…11:42宝永山荘…12:00宝永第一火口12:20…13:00御殿庭…14:17幕岩14:34…14:56胎内15:07…15:41水ヶ塚公園

コースマップ

記録日:2025/09/22

山行記

古道、という言葉の響きに弱い。無性に歩きたくなるのだ。富士山最古の登山道の一つ、修験者の道として開かれた信仰の道は、静かで、凛とした、苔むす奥深い森から始まった。 

御殿場駅から見た富士山は、中腹あたりに雲の層があった。数年前の9月、初めて富士山に挑戦した時と同じで、6合目は真っ白。宝永火口は霧の中。始まったばかりの下草の紅葉を霧の隙間から発見し、感嘆の声が上がった。晴れていたら、きっと見えていなかった美しい風景。山にはいろいろな感動がある。 

宝永火口を後にし、ザクザクっと音を立て、砂走の道を下り、再び深い森に戻った。霧はなくなり、光と影が緑の陰影を醸し出す世界。道から少し外れた場所に幕岩があった。古代の地層は顔を出していなかったが、不思議な空間だった。さらに下り、御胎内に行き、オギャー。生まれ変わっても、きっと山を登る強者どもの産声に笑った。信仰の道を歩き、神秘の森の鼓動に触れた山行だった。 

【CL追記】

御殿場から見る富士山は、5合目あたりに雲がかかり、何とか晴れないかと願う。古道に入ると、苔むしたあたりは水を含んで生き生きとし、何気に目先をだいぶ前にたどると、うっすらと分かる古道に歴史を感じる。石仏のある場所や、ここに泊まる場所をつくったであろう一ノ木戸、岩室が建てられていた場所などを過ぎれば、間もなく村山古道は終わり、富士宮口新六合目になる。景色は一変し林から抜け出す。今日は宝永火山の山頂は顔を出してくれないが、時折ガスが切れて、見える火口壁は秋の色に変わるタデが点在していた。下りは幕岩、御体内と一般コースで秋の先取りを感じながら、水ヶ塚公園まで無事歩くことができた。



写真をクリックするとスライドショーになります。