鞍掛沢から日向山(岩沢)

輝く白い砂が神秘的

山行情報

日時:2025/10/18 ~ 2025/10/19 天候:曇り時々雨
ランク:D-D-9:00 参加:4名
山行担当:CL3564 SL3626
記録担当:文責:3606 写真:3811

コースタイム

1日目
横浜18:00≡20:40 北杜市(泊)
2日目
矢立石登山口6:05…7:44林道終点…8:00入渓点…8:32鞍掛沢出合8:44…10:40乗越沢出合(昼食)11:05…12:25鞍部1936m12:40…12:54駒岩…14:25日向山14:50…15:28矢立石登山口 歩行時間:8時間01分/休憩時間:1時間25分/合計:9時間26分
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山行記

低気圧と秋雨前線による悪天候が予想されたため、一旦は中止となった本山行であったが、CLが秋雨前線の通過タイミングを検討して奇跡的に復活し、一転、実施されることとなった。

CLの英断をたたえつつ、早朝5時半に道の駅はくしゅうをSUVにて出発。朝焼けに染まる標高1,100mの矢立石登山口に到着した。ここからは、約4㎞の林道歩きだ。降り積もる落ち葉が朝日に照らされ輝く林道を快調に進む。ところどころ大規模な崩落があり、ビル数階分もある大岩が路傍に屹立している。

林道終点で装備を装着し、標高差100mの急斜面を慎重に下れば尾白川本谷だ。エメラルドグリーンの水と花崗岩のナメ、輝く白い砂が神秘的な尾白川の景観を作り出している。澄んだ水をたたえた淵で泳ぎたかったが、秋の水はあまりに冷たく断念した。時雨そぼ降る中の遡行となるが、雨脚が強くなることはなく、広く開けた沢は光にあふれ快適な遡行であった。

きれいな水に誘われ水線を歩きたくなるのだが、水中の岩はうっすらと苔でおおわれており、とにかく滑る!転ばないように慎重に進む。ちょっとしたナメ滝すらも登れず、途方にくれることもしばしばであったが、経験豊富なSLがロープ確保や高巻きをしてくださり、順調に進むことができた。

大きな支流の鞍掛沢を進み、尾根をめざして乗越沢に入る。エメラルドグリーンとはここでお別れである。出合の岩場は少し緊張するがすぐに水も枯れ、鞍掛山の鞍部まで400mの高度差を、ザレとアザミと戦いながらひたすらアルバイトする。沢沿いの色づき始めた紅葉に励まされながら、やっと登り切った。

鞍部で一休みし、痩せた日向八丁尾根を日向山へと下る。この尾根は、登山道ながら地形が複雑であり地形図、GPSを駆使してルートを確認しながら進んだ。日向山では白砂の平原が深い山霧と一体化し、この世ならぬ眺めであった。最後は整備された道を快適に飛ばして、矢立石登山口でゴール!グータッチでお互いの健闘を讃えあった。本山行を企画し指導していただいたCLとSLに感謝しつつ、タフな山行を完遂した自分にチョッピリ自信を持つことができた。

【CL追記】

天気はなんとか本降りにならずに小雨で済みましたが、晴れていたらもっともっときれいなエメラルドグリーンの沢を堪能できたのに、少し残念でした。滑るところでは、フェルトの沢靴が大活躍しました。沢登りとハイキングの両方が楽しめました。



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