小川山広瀬ダイレクト

リードがスラブに入った。1組目のセカンドが1ピッチ目の終了点にいる

山行情報

日時:2025/06/28 ~ 2025/06/29 天候:晴れ
ランク:D-D-2:00 参加:6名
山行担当:CL3256 SL3626
記録担当:文責:3256 写真:3256, 3626, 3730

コースタイム

1日目
小川山廻り目平駐車場10:30…12:00広瀬ダイレクト取り付き…14:10トップアウト…16:20取り付き
2日目
瑞牆自然公園駐車場7:00…9:00ジョイフルモーメント取り付き…12:40トップアウト…13:30取り付き

山行記

1日目:小川山広瀬ダイレクト 5.10 4ピッチ

このルートは、広瀬オリジナルルートと広瀬ダイレクトルートの2本が交差している。

1ピッチ目:スラブ5.10a・Aリード
下部のクラックにカムを入れ、スラブに入るとペツルのボルトが一つ。ボルトから直上がダイレクトルートなのだろうが、フット、ハンドホールドがない。それがスラブなんだけど…。落ちた自分を想像すると、気持ちがオリジナルルートに行きたくなる。迷ったがそちらを選んだ。

2ピッチ目:ダブルクラック5.8・Yリード
ワイドクラック。左のクラックを使う。選べば#1~#3も入れられるところがある。#5は要らない。自分のハンドサイズより大きなクラック経験がないと、難しいかも。

3ピッチ目:ワイドクラック5.9・Aリード
少し被っているワイド。思っていたより自分の身体が重く感じて登りにくかった。ワイドが終われば、ランナーが取れない簡単なスラブを登って行く。

4ピッチ目:フィンガーとハンド5.10a ・Yリード
薄被りのルート。最初の出だしが核心。カムの#0.3・#0.4(キャメロット)・#0(トーテムカム)が出だしで使える。右足を置くところが限られる。棚に上がれば快適なハンドだとメンバーに言ったのだが、誰も快適ではないと言っていた。今回、セカンドなのでA0を使わないで離陸したが、パワーを出し切り、上部は快適ではなくなった…。

先発メンバーに懸垂下降用のロープを残してもらい、懸垂して合流。3回の懸垂で取り付きに戻る。崩壊場所を下りて行くので、岩や木がゴチャゴチャに置かれている。落石を起こさないように気を使った。



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2日目:瑞牆 Joyfull Moment 5.9 5ピッチ

1ピッチ目:左上していくクラック5.9・Yリード
出だし、少し上がってから左足は出して細かいところを拾って行く。右足はクラックの中に入れたり、ヒールフックを掛けたり。灌木にスリングがまいてあるので、そこで切る。

2ピッチ目:ハイハイトラバース 5.6・Aリード
1ヵ所ハイハイをして進むのでそう呼ばれている。

3ピッチ目:フレークのワイド 5.9・Yリード
離陸してからフレークの部分が核心。上部は左に行きたくなるが、右のスラブに行くのが正解。左に行くとロープが屈曲して重くなり、怖い思いをする。

4ピッチ目:ワイド 5.8・Aリード
短く傾斜もそれほどないので楽しく登れる。しかしワイドに慣れていないと奮闘するかも…。

5ピッチ目:ハンド 5.7・Yリード
4ピッチ目終了点から10mぐらい歩いたところが取り付き。短いがハンドが効く。

暑くて足がむくむ。おまけにクライミングシューズが熱を吸収して足が暑く、シューズがきつくて足が痛い。Yは「痛い」を繰り返しながら登って行った。フォローの私も「痛い」を繰り返した。頂上は広く、廻りの景色が素晴らしい。後続の2パーティーもトップアウトしてお互いの健闘を称えあう。

取り付きまで歩いて戻れるのだが、岩と岩の間をクライムダウンするので、まだまだ楽しい時間を過ごせた。

マルチは楽しい。皆との一体感が感じられるし、トップアウトした時の爽快感が素晴らしい。やり切った感がある。次回は誰とこの喜びを共有できるのか楽しみだ。



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