水晶・鷲羽・槍ヶ岳に行こう!!

水晶岳をめざして気持ちいい稜線を行く

山行情報

日時:2025/08/01 ~ 2025/08/04 天候:晴れ/晴れ/晴れのち雨/曇りのち晴れ
ランク:C-C-9:00 参加:6名
山行担当:CL3819 SL4033
記録担当:文責:4033 写真:3802, 3819, 3890, 3916, 3982, 4033

コースタイム

1日目
薬師岳登山口(折立)07:12…08:37三角点…10:07五光岩ベンチ…11:02太郎平小屋11:51…13:45薬師沢小屋(泊) 歩行時間:5時間24分/休憩時間:1時間10分
2日目
泊地04:03…06:06アラスカ庭園06:23…07:00雲ノ平山荘07:25…08:55祖父岳09:12…09:46岩苔乗越…10:51水晶小屋…11:33水晶岳(南峰)…11:39水晶岳(北峰)…12:25水晶小屋13:04…13:51ワリモ岳14:11…14:37鷲羽岳14:51…15:41三俣山荘(泊) 歩行時間:9時間08分/休憩時間:2時間38分
3日目
泊地04:04…04:58三俣蓮華岳05:24…05:47丸山…06:30双六岳06:53…07:33双六小屋08:09…08:33樅沢岳…09:31硫黄乗越…10:03左俣岳…11:38千丈沢乗越…12:52槍ヶ岳山荘(泊)歩行時間:7時間41分/休憩時間:1時間11分
4日目
泊地05:35…08:20槍平小屋08:48…09:46滝谷避難小屋…10:54白出沢…11:26穂高平小屋…12:05新穂高温泉駅 歩行時間:5時間39分/休憩時間:59分

コースマップ

記録日:2025/08/01~2025/08/04

山行記

1日目

昨夏、新穂高温泉から双六岳と三俣蓮華岳をピストンで登ったとき、「どうせなら鷲羽岳や水晶岳まで行きたいな」と思った。だったら、今年はその思いを叶えよう。1年越しのリベンジ、今度は縦走で。

 前日の夜、東京を毎日あるぺん号で出発し、今朝、折立(1,350m)に6時半に到着。初めて来たここは、トイレと手洗い場はあるが、水は飲用不可。自販機もあるが、売り切れの可能性があるので、水は東京から持参した。上高地や新穂高よりもテント泊の登山者が多い印象。たぶん、雲ノ平をめざすのだろう。

深夜バスで固まった身体を準備体操でほぐし、樹林帯の急登をゆっくりスタート。1時間ほどで、広々とした「アラレちゃんポイント」に到着。ここは休憩にちょうど良い。さらに30分ほど登ると森林限界を抜け、三角点に出る。ベンチもあって、青空と白い雲、整備された登山道に心が躍る。 左手に薬師岳が見えてくると、爽やかな風が吹き始め、気持ちよく歩が進む。

折立から約4時間で、太郎平小屋(2,320m)に到着。あの有名な立て看板の前に立つと、正面に鷲羽岳と水晶岳がくっきり見える!「明日、あそこまで行けるのか…。いや、あそこは通過点だ」と思いながら、名物の太郎ラーメンをいただく。 休憩後、太郎山方面へ進むと、すぐに黒部五郎岳との分岐。今回は、黒部五郎岳と薬師岳はパス。いつか登るときの宿題にしておこう。

今日の宿泊地・薬師沢小屋へは、太郎平から下り。楽勝かと思いきや、これが予想以上に急で、一気に300mも下る。渡渉ポイントをいくつか越え、木道を緩やかに歩いて、折立から6時間半で薬師沢小屋(1,910m)に到着。

沢の合流地点の絶壁に建つ薬師沢小屋は、大きな吊り橋とイワナ、沢登りで有名。釣り人も訪れるらしい。小屋の入り口には、沢の水で冷やされたおいしそうな飲み物が「おいで、おいで」と手招きしている。

ビールで一息ついた後、小屋の外履きサンダルで吊り橋を渡り、その先のハシゴを下ってみる。明日の雲ノ平直登ルートの下見だ。やっぱり激登りそうだが、心配していた苔は大丈夫そう。沢に足先を入れてみると、気持ちい~い、を通り越して、冷たい!「明日は沢登りだ」と言っていた、小屋で出会った登山者がいたが、本当にこの沢を登るのか…。

夕食は豚の角煮。明日に備えて、早めに就寝。



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2日目

今日が、今回の山行のハイライトだ。長丁場なので、4時にヘッデンをつけて出発。いきなり揺れる吊り橋と、暗くて足元がおぼつかないハシゴが続く。昨日の下見がおおいに役立った。暗闇の中、岩がゴロゴロした急登500mをひたすら登ること約2時間。ようやく木道が現れ、視界が開けると雲ノ平アラスカ庭園に到着。山々に囲まれた平原は、まるで天国だ。半分残した朝食のチマキを食べながら、優雅な気分に浸る。

さらに1時間弱で、雲ノ平山荘に着く。木造の美しい建物はまるでヨーロッパのプチホテル。漂うトマトソースの香り、テラスでくつろぐ宿泊客たち…。とってもいい雰囲気。いつか、ゆったりとしたスケジュールを組んで泊まりに来たい。今日は先を急ぐので、軽く休憩して祖父岳(2,825m)へピークハント。ここからの眺めは圧巻。水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、槍ヶ岳、奥穂高岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳、大日岳、剱岳、立山まで一望!これだから登山はやめられない。

ワリモ北分岐で裏銀座と合流し、ザックをデポして水晶岳をピストンする。稜線歩きは楽しく、反対側には表銀座の常念岳、大天井岳、燕岳の稜線も見えてくる。水晶岳(2,986m)の山頂は狭くて風が強いが、絶景に感動。慎重に来た道を戻って、野口五郎岳が目の前にどーんと構える水晶小屋のテラスで昼食。友人は力餅汁、私はカップヌードル。山小屋で食べると、なぜこんなに美味しいのか。

 13時過ぎに水晶小屋を出発。鷲羽岳をめざすが、ガスが上がってくる。ザックを回収し、ワリモ岳(2,888m)を経て鷲羽岳(2,924m)へ。鷲羽岳到着時には大粒の雨。雷鳥の親子を見ながら慎重に下り、15時半に三俣山荘へ到着。

この小屋はジビエ料理が有名だ。今夜は鹿肉のシチュー。食事後は、山岳医による高山病対策セミナーもあり、充実の一日。



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3日目

槍の天候が不安なので、今日も予定より早めの4時にスタート。三俣山荘から双六小屋までは、昨年歩いた道。星空の下、東の空が紅く染まり、鷲羽岳がシルエットで浮かび上がる。日の出は、5時前。三俣蓮華岳(2,841m)山頂では拝めなかったが、途中、今日もいい日になるように、との願いを込めてパチリ。山々と登山者たちが、モルゲンロートに染まる。

双六岳へ向かう稜線歩きは気分爽快。 2時間半で、双六岳(2,860m)登頂。今年は昨年と逆方向を行き、天空の滑走路を槍へと向かって歩く。そして今年は、眺めるだけでなく槍まで行く。しかしさすがに3日目、気持ちとはうらはらに、身体がしんどい。

双六小屋で休憩しようとしたとき、別の山仲間と偶然すれちがう!みんなの笑顔に元気をもらって、西鎌尾根へ挑む。 樅沢岳(2,755m)を越えると、暑さでペースが落ち始める。岩場が増え、鎖も出てきて核心部へ。ここでヘルメットを装着。槍がだんだん、頭上に迫ってくる。昼前に、槍ヶ岳山荘に到着。途端に雨が降り出す。ギリギリセーフ。

山荘ではまた別の山仲間と再会。みんな、めざす場所は同じなんだな。槍の穂先はガスで真っ白。昨年登ったので、今回はビール優先だ。仲間は穂先にアタックするも、何も見えなかったとのこと。



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4日目

最終日。小屋を揺らさんばかりの、すごい風の音が聞こえてくる。3時に、ピークをめざす予定だった仲間も強い風と濃いガスの中、2時から1時間ねばって、結局断念したとのこと。

5時30分過ぎに新穂高温泉めざして出発。日の出は見えず、ガスの中をレインを着ての下山だ。途中、足をくじいたり、道を踏み外しそうになる場面もあったが、みんな疲れながらも無事に下山。昼過ぎにゴールした!

「奥飛騨の湯」で汗を流し、四日間の素晴らしい時間に乾杯!最高の仲間たちと、最高の山旅だった。来年はどこに行こうかな。



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