夏山テントⅠ・剱岳/立山三山(夏山定例)
山行情報
日時:2025/08/02 ~ 2025/08/04 天候:晴れランク:C-D-9:30 参加:4名
山行担当:CL3847 SL3805
記録担当:文責:3805, 3623, 3740 写真:3623, 3740, 3805, 3847
コースタイム
1日目
黒部ダム7:46…9:08内蔵助谷出合…13:38ハシゴ谷乗越13:52…15:48真砂沢ロッジ(泊) 歩行時間:6時間57分/休憩時間:1時間05分/合計:8時間02分
2日目
泊地5:06…5:49長次郎谷出合…6:21平蔵谷出合…7:13武蔵谷出合…7:56剱澤小屋8:06…8:15剱沢キャンプ場(設営)9:08…9:30剣山荘9:42…10:11一服剱10:22…11:02前剱11:20…12:55剱岳13:40…14:44前剱15:00…16:08剣山荘16:20…16:33剱沢キャンプ場(泊) 歩行時間:8時間26分/休憩時間:3時間01分/合計:11時間27分
3日目
泊地5:44…6:50別山7:00…7:45真砂岳…8:38富士ノ折立8:50…9:10大汝山9:20…9:36雄山10:08…10:37一ノ越山荘10:47…11:49室堂登山口 歩行時間:4時間50分/休憩時間:1時間15分/合計:6時間05分
コースマップ
記録日:2025/08/02~2025/08/04山行記
1日目:黒部~内蔵助谷出合~真砂沢ロッジ
黒部ダム駅から真砂沢ロッジへ向かう行程だ。扇沢駅で電気バスを待つ長蛇の列、駅員さんは誘導しながらも、名物弁当の売り込みをする。漫談口調で面白く、みるみるうちに売れていくのを見て、待ち時間を楽しんだ。黒部ダム駅下車後は、他の乗客と違いCLが誘導する方向へ。熊出没のため解放厳禁‼と書かれた重い扉から出ていくのだが、何だか怖い!
出て進むと、虹が見えてくる。黒部ダムの観光放水を見上げるところに出るのだ。毎秒10tの放水量の勢いを、渡橋する時も感じる。このまま黒部川の左岸を下流へと進み、黒部渓谷の景観に痺れながら歩く。
しかし、1時間もしないうちに暑さが堪えてくる。内蔵助谷出合からは渓谷の景観から離れ、樹林帯を4時間30分ほど登る。水分補給のタイミングが頻繁になり、沢を見つけるたびに手拭いを濡らして首筋に巻く。ここでへばっている場合ではない。明日のためにも体力を温存しておきたいのだが、今日は今日のことで精一杯だ。
台風が反れて実施できた山行だが、太陽の日差しが全くありがたくない。横に伸びた枝に幾度もザックを引っかけてしまう。急登に疲れて下ばかり見てしまい、頭を枝にぶつける。滝汗が止まらない…。
CLが「これを登ったら自信を持っていいよ」と励まし、引っ張ってくれる。ヘトヘト状態でやっとハシゴ谷乗越に着き、今日のゴールが見えてきた。
段が抜け朽ちた梯子を、「魔の2時だよ」と声を掛け合いながら下ること1時間30分ほど、ようやく剱沢に出た。渡橋場所は状況により変わるため、CLが確認してくれていた。ついに真砂沢ロッジに到着。この日はたった5人しかすれ違わないようなルートだったが、台風が反れてくれて本当に良かったね、と4人で夕飯を囲んだ。日差しがありがたくないと言ってしまい、太陽さん、ごめんなさい。(文責:3805)
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- 我々だけが、内蔵助平への登山口へ
- 黒部ダム下流の橋から見る放流。しぶきを全身で浴びる
- 下の廊下を歩く
- 内蔵助谷出合から急登が始まる!
- とにかく暑い!汗だらだらで鉄梯子を登る
- ようやく内蔵助平(真砂岳分岐)へ
- ハシゴ谷乗越に到着。難所をクリア!
- ハシゴ谷乗越からの下り。段が抜け朽ちた梯子を慎重に下る
- かなり傷んだ梯子が連続する
- ガレ場のトラバース。剱岳の八ッ峰が正面に!
- ハシゴ谷橋に到着。ここを渡れば、真砂沢ロッジは近い
- ハシゴ谷橋を進んでいくと崩落の激しい雪渓が!
- 真砂沢ロッジ手前の雪渓をトラバース
- 真砂沢ロッジのキャンプ場に到着!
- テントの設営も完了!
2日目:真砂沢ロッジ~剱沢雪渓~剱岳~剱沢キャンプ場
真砂沢テント場では快適な夜を過ごせた。テントを撤収し、5時に剱沢キャンプ場をめざし出発。剱沢雪渓は、三大雪渓に数えられるだけのことはあり雄大だ。長次郎谷、平蔵谷が合流することで、いっそう見応えがある。さらに当日は雲ひとつない晴天で、真っ青な空とのコントラストが美しい。CLの的確なルーファイで、脱渓点も迷うことなくクリアできた。雪渓を抜け剱沢キャンプ場をめざすが、晴天の太陽がジリジリと堪える。
テントを設営して、いよいよ念願の剱岳へ向かう。途中、剣山荘の冷たい水でクールダウンできたのは嬉しい。一服剱まで約1時間の行程だが、体力が落ちたのか暑さのせいか、足取りが重い。ようやくの思いで一服剱に到着。前を見上げると剱が、そしてその手前には前剱が険悪に立ちはだかる。スゲェ〜、カッコイイと思えないところに、体調の悪さが現れている。片道2時間の行程だが、行き切れるだろうかと弱気が走るが、ここまで来てリタイアするわけには行かない。呼吸を整えつつ進む。
有名なカニの縦・横は思ったほどではなかったが、さすがに高度感がある。我々が剱沢キャンプ場を出たのが9時ごろだったため、登りのパーティーはなく、すれ違いの下山組のみだった。おかげで待ち時間なく進むことができ、13時前に登頂できた。メンバーに励まされ、苦しい登りに耐えて登頂できた喜びはひとしおだった。
残念ながら、午後になるとガスが上がって来て眺望は得られなかった。体調を整えて再挑戦しなければ、と思いつつ下山路についた。(文責:3623)
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- 真砂沢テント場から剱沢キャンプ場に向けスタート
- 剱沢雪渓登り。長次郎谷出合付近
- 雪渓登り、超楽しい~!
- 武蔵谷出合の上部。ここから脱渓して夏道へ
- 剱澤小屋に到着!
- 剱沢キャンプ場到着!早々に設営
- 一服剱への登攀中。強い陽ざしに晒され、とにかく暑い!!
- 一服剱山頂。目の前に前剱が立ちはだかる!あそこ登る?!
- 前剱の登攀中!
- カニのたてばい取り付き!
- カニのたてばい登攀中。高度感は凄い!
- 剱岳山頂!やりました~!
- カニのよこばい。余裕です!
- カニのよこばいに続き、垂直の梯子を下る
- 剣山荘の水場でクールダウン!
3日目:剱沢キャンプ場~別山~真砂岳~雄山~室堂
前日、憧れの剱岳に登頂できた達成感と疲れで、早めに眠りにつく。夜中にテントが飛ばされそうな風と雨で、ときどき目が覚めたが明け方には雨も止んでいた。
今日はいよいよ最終日。朝、剱沢キャンプ場から歩き始めて、いきなり別山への急登が続く。間もなくガスが抜ける天気予報を信じて、その後、アップダウンの繰り返しで真砂岳、富士ノ折立へと歩を進める。別山を過ぎたあたりでガスが抜けはじめ、大汝山に着いたころには、立山の雄姿と今まで歩いてきた剱岳方面の景色に感動!遠くには後立山連峰の山塊、また目線を下げれば東には黒部湖、西には室堂平。遮るものが何ひとつない稜線上の歩きは格別だ。まさにCLが言っていた最終日のビクトリーロードとはこのことか!と納得。
雄山山頂からは、遠くに槍ヶ岳も見ることができた。その後、一ノ越、室堂平までの下りでは、多くの登山客とすれ違う。また、のんびりと景色を堪能しながらの歩きとなった。時間に余裕があったため、ミクリガ池散策ルートに迂回しながら室堂に到着!参加者4人全員が満足そうな笑顔だ。
今回は剱岳、立山連峰縦走、すべてが初めての山であった。初日の黒部から真砂沢ロッジ、2日目剱沢雪渓の登りはタフなルートで、しかもテント装備。達成感のある、思い出に残る山行となった。(文責:3740)
【CL追記】
昨年の個人山行に引き続き、真砂沢経由で剱をめざすテント泊縦走を実施した。室堂から入り、剱をめざすルートとは格段に違う厳しさがあるが、それをクリアして剱の頂に立った瞬間の感動・達成感は半端ない。
今回、参加メンバー3名の剱岳初登頂に立ち会え、昨年とは違う感動を得られた。また、剱沢雪渓を、上部の武蔵谷出合付近まで登れたのは良かった。が、このルートの難点は、剱岳山頂に到着するお昼の時間帯にガスが上ってくること。眺望を期待するなら、剱沢キャンプ場を早朝に出発できる室堂からのルートが良い、と改めて思った。
写真をクリックするとスライドショーになります。
- 剱沢キャンプ場を立山・室堂に向けて出発
- 別山へ向けて、いきなりの急登。ガスはもう少しで抜けるはずだが…
- 急登を終え、別山までもう少し!
- 別山山頂。残念ながらガスガス!
- 室堂平が見えてきた~!
- ケルンの標高を上げました!
- 前方に富士ノ折立が見えてきた!
- 立山最高峰の大汝山。登頂です!
- 眼下に黒部湖、スタート地点の黒部ダムが見える
- 最後の雄山に向けて、ラストスパート!
- 立山雄山神社本宮
- 立山(雄山)山頂。槍の穂をバックに!
- 室堂へ
- 振り返ると、今日歩いた立山三山が!
- 黒部ダム。帰ってきた~!